IBM Watsonは、IBM社が提供している『お客様のビジネスに活用いただくためのAI』です。そのIBM Watsonでは、AIをビジネスに活用する目的や用途に沿った各種APIが提供されております。AIを活用するにあたり、ビジネス上の目的・用途に合わせたAPIをピックアップし、それらを組み合わせて、関連システムと連携させることで、ソリューションを構築していくことになります。各種Watson APIの中で、サービス業務に活用できそうなAPIを以下に紹介いたします。(*)

Discovery

データ検索・分析各種デジタル化された大量のデータを検索し、データからパターンや傾向を分析します。サービス業務への適用内容として、以下が考えられます。

  • サービスに必要な部品・ツール及び作業手順書を提示します。
  • マシンの症状から類似する案件をランキングで表示します。
  • その他、現場で必要なドキュメントの高度な検索が可能です。

Assistant

チャットボット機械学習を適用することで、チャットボットは、ユーザが入力した自然言語を理解し、適切に応答します。サービス業務への適用内容として、以下が考えられます。

  • 御客様から、あるいはサービスマンからの各種問合せにチャットボットが自動応答します。
  • ユーザとの1問1答形式で、チャットボットが、ユーザを最適な情報へナビゲートします。

Visual Recognition

画像認識ディープ・ラーニングを使用し、画像や映像を分析・認識します。サービス業務への適用内容として、以下が考えられます。

  • 現場で撮影した故障画像を分析します。
  • 画像情報から、部品の劣化・摩耗等の故障内容を特定し、役立つコンテンツを提供します。

Knowledge Studio

専門用語の学習特定業界や企業固有の言葉や言い回しを学習します。サービス業務への適用内容として、以下が考えられます。

  • サービス業務の専門用語に対応した形でDiscoveryに取り込むことで高精度な検索・分析が可能です。

*:2018年12月時点のIBM Watsonのサイト情報をもとに、当社で整理いたしました。