バス、トラック、乗用車の部品修理、取り換え、流通等を行っている、従業員約45名の会社様です。
従来は、受付や見積、作業報告、売上計上を管理する仕組みがばらばらに存在し、つぎはぎ状態で業務運用していました。そのためデータの整合性を担保できていなかったり、履歴検索等の調査作業に大きな工数がかかるという問題がありました。
また、多品種でモデルチェンジが頻繁にある業界故に、修理見積の作業は困難の極みでした。見積作業の効率化も、同社が解決しなければならない課題でした。
そこで、同社の修理業務を一連で管理でき、見積作業を効率化できるソフトを調査。同社の業務特性にフィットするソフトはなかなか見つからないだけでなく、いくつか候補は挙がりましたがいずれも高価で、かつ一定のカスタマイズが必要となるため、導入までに時間がかかります。
そんな中、CSOneと出会いました。無料お試し環境を利用して、業務にフィットすることを確認し、価格帯も初期費用なし、月額利用料のみでリーズナブル。かつ即利用できるということで、採用を決定しました。
CSOne導入による効果をご紹介します。
1 顧客情報、修理履歴の統合
目次
CSOneは、保守・修理サービス業者様の業務プロセスを広くカバーしています。言うまでもなく、同社で管理する受付情報、見積、作業報告といった情報も全て一つのシステムの中で管理することができます。
また、CSOneの中でデータは全て連携し、顧客情報から受付、見積、作業報告の情報を確認することもできますし、受付情報から遡って顧客情報や、過去の履歴情報を確認することもできます。
同社では、お客様から、車両登録番号等で過去の修理履歴の問い合わせがよくあるのですが、これまでは過去の受付、見積情報や顧客情報が、つぎはぎで管理されていたため、履歴を引き出すのも容易ではありませんでした。CSOne導入後は、検索キーに車両番号情報をインプットするだけで、関連する顧客情報、修理履歴情報を即座に把握することができるようになり、社内の調査工数削減、対お客様へのレスポンス向上につながりました。
2 見積作業の効率化
同社が扱う部品は多品種で、車種/モデルによって幾通りもの部品仕様があります。メーカーによるモデルチェンジも頻繁にあり、モデルに応じた部品仕様、価格を把握するのが非常に困難な状況でした。
業界を熟知する一部の担当者でないと正確な見積を作成できず、それ以外の担当者は、分厚いモデル別部品仕様ファイルから、個別案件毎に適切な部品を調べ、熟練担当者に確認するという作業が必要でした。
CSOne導入時に、これら膨大な部品仕様、価格のデータをシステム上に取り込み、見積登録時に活用できないかを検討しました。全ての部品のデータを一度に整備し、システムに取り込む余裕はなかったので、特定の部品に絞って取り込むこととしました。自社型番の付与、部品仕様のCSOneデータ項目への落とし込み作業を経て、データ取り込みを完了しました。
その結果CSOneでの見積作業は、驚くほど簡単に、かつスピーディになりました。見積担当者はモデル名等の情報から部品を瞬時に検索し、その仕様、価格を把握することができます。分厚いファイル調べ作業から解放されたことで、熟練者以外にも作業のすそ野を広げることにも成功しました。
今後は全ての車種/モデルについても見積作業を効率化できるよう、CSOneで参照できる部品データを徐々に広げていく取り組みを、現在も継続しています。