昭和鉄工株式会社様は、福岡県に本社を置く空調・熱源製品、精密鋳造品等の製造販売を行う会社です。
1883年に設立し、日本ではじめて鋳鉄製ボイラー・ラジエーターの実用化に成功しました。
業務用の一般ビルや公共施設・病院等に、その設備の仕様にマッチした温水や蒸気を作り、快適な生活環境を維持します。

システムの老朽化が経営リスクのひとつに

ボイラー・ヒーター等の販売・サービスを管理する旧システムは、約20年近く利用してきたシステムで、技術が古いために新しいインフラ(OS・DBのバージョンアップ等)に追随できなくなるリスクをはらんでいました。また開発ツールも20年前のものなので、最新の技術を背景とした業務ソリューションの構築も難しい状態でした。
社内構築したシステムのため、不具合対応や改修を担当できるエンジニアが少なかったというのも、業務基盤を支える上では脆弱でした。

ライフサイクル型ビジネスへの変革を目指して

経営層からは、顧客との関係を強化し、ライフサイクル型ビジネスを構築する動きがありました。
製品導入・試運転後の保守提案、サービス履歴に基づく保全提案ができ、導入後10年を目安にリニューアル提案ができる仕組みの構築です。
ライフサイクル型ビジネスにより収益力を高めるという全社方針のもと、元々別会社としていたサービス会社を19年4月に本体統合し、提案型ビジネスを実現できるシステムとしてCSOneを採用いただきました。

CRM×ERP:最先端のビジネス基盤を構築

CSOne導入の背景には、前述のライフサイクル型ビジネスの実現だけでなく、旧システムが担っていた販売管理機能もスコープとする必要がありました。

  1. サービス収益の向上 / 顧客との関係強化
  2. 販売・購買管理のリプレース
  3. クラウド化により老朽化対策コストを解消
  4. マルチデバイス対応

CSOneを導入することで、旧システムのうちCRM(顧客管理)システムとERP(うち販売・購買)システムのリプレースに至りました。
また販売・購買管理をリプレースしたことで、旧システムにはなかった見積機能を利用して、見積業務の標準化・可視化を推進することになりました。将来的には売上予測に活用することを目指すそうです。

<導入イメージ>

在宅勤務へのスムーズな移行が可能に

システムリリース直後に、コロナウィルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発令された際、偶発的な副産物も生まれました。
社員の在宅ワークへの準備作業で、マルチデバイス対応のwebシステムであるCSOneは、従前のクライアントアプリと異なり端末ごとのインストールや設定が不要のため、スムーズに在宅ワークに移行することができたそうです。

昭和鉄工様から一言

最後に、情報システム部真海様より、導入効果以外に関してもコメントをいただきました。
「本番稼働後も質問や改善について、柔軟に対応いただいています。」
「クラウド化により費用面を心配していましたが、トータルで見るとオンプレミス導入よりもリーズナブルでした。」

CSOneとしても、ライフサイクル型ビジネスの定着のため、今後もパートナーとしてご支援を継続していきます。