フォレスター社では、業界を超えて多くの企業に適用されうる11のIoTユースケースを挙げています。
今回は、その中でもDesignシナリオに該当する3つのユースケースです。
出典:フォレスター
顧客とのコミュニケーションを強化し、製品を差別化するようコントロール
目次
ステータス状況を使用して顧客とのコミュニケーションを強化し、現実世界のアップデートを自動化センサーを使用し、製品や顧客の詳細状況を検知することで、状況に応じたユーザーインターフェースの提供やコントロールが可能になります。これにより、Emerson社では、IoTソフトウェアを活用し、空調システムが適切に据付されなかったことを検知し修正することができます。詳細な顧客状況を検知することで、関連製品のクロスセル・アップセルを顧客にアプローチ可能です。MLBスタジアムでは、観客に対して、ビールスタンドの空き状況をお知らせし、ビール販売を促進できます。
製品を通じて新しいビジネスモデルを提供
顧客の使用状況を把握・管理し、消耗品の配送を自動化MobikeやZipcarなどのカーシェアリングサービス会社では、IoTを活用することで、自転車や自動車などの資産を所有するのではなく、従量課金方式のビジネス形態にすることができます。Samsung ARTIK Cloudは、IoTソフトウェアプラットフォームやIoTデバイスの提供に加えて、デバイスで生成されたデータをデバイスメーカーがマネタイズできる新サービス「Samsung ARTIK Cloud Monetization」を提供します。同様に、日用品を管理することで、「Amazon Dash」や「HP Instant Ink」など、日用品やインクカートレッジなどをワンプッシュ等で自動補充するような、新しいサービスの提供が可能になります。
フィールドサービスを革新
製品のパフォーマンスを監視の上、問題発生を検知し、必要なサービスパーツとサービスマンをディスパッチ産業用機械の稼働状況に関する詳細データをセンサーから収集・使用することで、機械の定期的なメンテナンスやサービスコールに関する業務を見直すことができます。今では、フィールドサービス会社は、サービスセンターを出発する前に、必要なサービスパーツを把握し、初回訪問時に修理を完了させることができます。また、フィールドサービス会社は、機械の状況を監視し、顧客のビジネスニーズと照らし合わせて、先を見越したメンテナンススケジューリングを行うことで、顧客の業務停止を最小限に抑えることができます。